令和7年4月6日 神弓祭

4月6日に『神弓祭(しんきゅうさい)』が行われました。

当日、雨が心配されていましたが青空が広がる良い気候となり、境内には的や鏑矢(かぶらや)が宮座の上座座員により準備され、周りには多くの一般の方にお越しいただきました。

~神弓祭とは~
神弓祭とは神前で弓を引き的を射る祭です。
弓矢は日本古来より、神聖で霊的威力を持つものと信じられており、その力で悪魔を祓ったり、不作を占ったりしようとした神事になります。
昔は矢の一本一本を農作物の種類になぞらえて、的から外れたものは不作と判断していたそうです。

見どころ① ~矢を射る~
弓を射るのは昨年上座に上がった座員と、今年上座に上がる座員の2人で古式作法に従い弓を放ちます。
お二人とも緊張した面持ちでしたが、皆様の期待に応えるかのように当日は見事に的を射止め、盛り上がりを見せました。

見どころ② ~古式作法~
やはり的を射るシーンが印象的な神弓祭ですが、射るまでの古式作法に沿った動作も魅力的です。
二本の矢を各々3回ずつ放たれた後、二本の矢を手に持った状態で、砂山の横に置かれた鏑矢(かぶらや)を取る作法がかなり難しいとのこと。しかしお二人は練習の成果を発揮し、流れるかのような綺麗な作法を披露していただきました。

また神弓祭後には顕彰式が行われました。督殿百十代様、1年間お疲れ様でございました。