5月の大祭
八大神社 五月大祭
祭礼日
- 氏子祭(神幸祭)5月5日日中
- 宵宮祭 5月4日夜
祭礼について
毎年5月には、八大神社の大祭が、氏子・宮座に伝承された古式に則って荘厳華麗に執り行われます。お祭りの始まりは不明ですが、神社創始より脈々と人々の信仰に沿って継承され、発展してきたものと考えられます。明治に入り、藪里牛頭天王社、舞楽寺八大天王社が合祀の後、より発展し現在の上一乗寺祭礼の元となるかたちとなり、また昭和の時代からは、下一乗寺、一乗寺住宅自治会(住宅営団)の各地域でも執り行われ、現在は、子供神輿を含め全体で8基の御神輿が担がれ、それぞれの地域に神幸列が巡行する盛大な規模の祭礼となっています。
昭和28年 神輿巡行
太田川比良木社付近
昭和31年 神輿巡行
舞楽寺道南側 手前に見えるのは麦畑
太鼓・鉦 及び鉾差しの稽古
4月下旬から、鉦・太鼓の打ち方、調子の合わせ方、等の稽古が、宮座の下座座員によって午後8時頃から10時頃に境内で行われます。太鼓・鉦のバチを持つ掌の皮が破れるほど熱心に、本番の奉幣式・神幸列に向けて練習に打ち込みます。
鉾差しの稽古も同じ頃に行われます。足の運び方、鉾と体との安定・バランスの測り方、鈴の振り方・当り方、等の練習を、境内を西に東に歩いて行います。鉾差しの練習は、年間を通じて大祭前の他の時期にも行われます。
夜も更けて静かになる頃、東の方より、鉦や太鼓の音とその合間を縫うように鉾の冴えた金属性の高い音が入り交じって、一乗寺の里の人々の耳に聞こえてきます。かすかに響く音色が流れてくると、八大神社の大祭が近づいてきたことが感じられます。
神輿飾り・祭礼準備
<上一乗寺>
準備作業は毎年4月29日に行われます。神輿の組み立ては、宮座の上座座員によってなされ、この日より拝殿に飾られます。そのほか、祭礼用衣装の準備、御神灯立て、各御旅所の盛り砂準備、巡行路の点検、御旅所の清掃、などたくさんの準備があります。これらの準備は、氏子会・宮座・消防団・PTA地域委員会・女性会など地元の多くの方々が奉仕をされます。
<下一乗寺>
4月下旬に地蔵本公園にて御旅所設営作業が行われ、5月3日に神社にて神輿が組み立てられます。地域の多くの人の手によって準備された男神輿、女神輿、子供神輿の3基は参集殿に飾られます。
<一乗寺住宅自治会>
5月3日午後に神社境内で神輿が組み上げられた後、御本殿にて「御霊遷し・宵宮祭」が斎行されます。その後、営団(一乗寺住宅会)地域に運ばれ、ひいらぎ会館に飾られます。
<上一乗寺>
上一乗寺の宵宮祭は午後8時より執り行われます。御本殿での神事の後、御分霊の御遷しが行われます。神域に在る灯火はすべて消され闇夜の中、奉書紙で口を覆った宮司と督殿(こどの)により御霊(みたま)が神輿に遷されます。その後、子供神輿と大人神輿にそれぞれ鳳凰が取り付けられ巡行がはじまります。
松明(たいまつ)と高張提灯を先頭に、まず小学生の子供神輿が元気に楽しく巡行します。
続いて大人神輿が、宮座の座員と奉賛会を中心とした舁き手によって力強く担がれ、神社境内で勇ましく担ぎ動かされた後、参道を下り、鳥居を抜けて下り松の方向に進みます。所々にはかがり火の焚かれた巡行路を、灯りのともった美しい御神輿が北に南に勇壮に巡行し、八大神社へと還御します。
氏子祭【下一乗寺】5月5日 午前8時30分~午後3時頃
下一乗寺地区(一乗寺の西方面地域:修学院第二小学校学区)の氏子祭が、5月5日の朝から盛大に執り行われます。
<神輿・剣鉾・神幸列巡行>
宮座・氏子に伝承された古式に則って、上一乗寺地区(一乗寺の東側地域)の神輿、剣鉾、神幸列の巡行が5月5日の午後に執り行われます。